たばこの健康被害は間違いは無く「百害あって一利無し」です。
当ホームページの院長コラム「春夏春冬」にも掲載していますが、私自身開業前までは喫煙者でした。喫煙開始は些細な事(カッコ良いと錯覚)でしたが、その後の「ニコチン依存症」で禁煙完遂は大変でした。
禁煙には「禁煙目的・動機付け」「完遂する覚悟・根性」と「知識・コツ」の3者が必要です。もし3週間程度の山籠もり的対応(仕事をしなくて良い~ミスしても構わない状況)ができれば、まずはご自身で頑張ってみてください。
もしこれが困難なら「薬」を使った禁煙方法があります。平成18年(2007年)から禁煙治療に健康保険での診療が適応され、「薬」の自己負担が軽減されています。当クリニックでも健康保険診療で禁煙治療をお手伝いしていますので、まずはご相談ください。
遅すぎる禁煙は有りません。いつからでも何歳からでも「禁煙する事の恩恵」はあります。なお非喫煙者である周囲の人(家族)への副流煙による健康被害(いわゆる受動喫煙)は一種の犯罪行為です。よくよく考えて禁煙をご検討されてください。
なお、以下で禁煙関連の話を掲示します。参考にされてください。
たばこの成分
たばこの煙には4,000種類以上の化学物質、その内で200種類以上の有害物質(60種類以上の発がん関連物質)を含んでいます。
3大成分(有害物質)がタール(煙中の有害粒子の総称)・一酸化炭素(血液の酸欠誘発)・ニコチン(刺激物質・依存形成で禁煙の敵)です。
関連する病気・病態(喫煙で増加します。受動喫煙で家族も巻き沿いです。ご留意されてください。)
たばこの成分
喫煙すると数秒以内に煙中のニコチンが脳に到達し、快感物質(ドーパミン)を放出させます。この繰り返しがくせ(ニコチン付け)となり、ニコチン切れの不快さ(禁断症状・離脱症状)を次の喫煙行為で解消する負の連鎖が始まります。これがニコチン依存症です。
「吸うと落ち着く」では無く、依存症を体感しているだけです。このため「まずは軽いたばこに変えよう、まずは減煙をしよう」といった行為は不快さを長引かすだけで余計に禁煙をつらくします。きっぱりと吸わないこと、これが禁煙完遂の近道です。
一般には禁煙のつらい時期(禁断症状・離脱症状)は禁煙開始後3週間(特に最初の3日間は非常につらい時期)、ただし吸いたい気持ちは3か月間以上持続します。
何歳からでも喫煙年数とは関係無く期待できます。一般には以下のメリットがあります(禁煙開始から経時的に配列しています)。
他には、
たばこ代が浮く(お金が貯まる)。・環境を汚さない・老化促進の改善(皮膚等) 等が考えられます。
薬物使用(ニコチン代替療法・非ニコチン製剤)と非薬物療法(行動療法)があります。
ニコチン依存症の方にほぼ依存脱却と考えられる12週間を保険診療で治療ができます(失敗時には初診日含めて1年間は保険診療での禁煙治療は不可です。1年後に再度挑戦されてください)。
保険対象の条件
まずは気軽にご相談ください。